保険の見直し体験談(その4)生命保険選び:収入保障保険の落とし穴

今、世帯主の死亡保障(生命保険)で人気なのは、「定期保険」より「収入保障保険」。

実際、わたしがFPさんに勧められたのも収入保障保険だったし、お金関係のブログを見ても、保険料が抑えられるから収入保障保険に入っていることが多いです。

ただ、この収入保障保険、ある点で落とし穴があると思うのですが、あまりその点について書いてあるのを見ないので書いてみたいと思います。

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はじめに、定期保険と収入保障保険とは?

(1)定期保険とは?

定期保険というのは、昔からある、いわゆるわかりやすい死亡保障です。例えば、「60歳まで死亡保障3,000万円」というような保障のことです。

60歳までに死亡した場合、必ず3,000万円を受け取れます。つまり、30歳で加入した場合、30歳で死亡しても、50歳で死亡しても3,000万円の保障が受け取れます。

とってもシンプルで分かりやすい!

(2)収入保障保険(年金型)とは?

一方、収入保障保険(年金型)は、「60歳まで15万円/月のお金を保障する」という保険です。

そのため、収入保障保険は、入ってすぐに死亡した場合と50歳で死亡した場合では受け取れる保険料が異なります。

例えば、30歳で死亡した場合、15万円/月×12か月×30年間=5,400万円受け取れるのに対し、50歳で死亡した場合は、15万円/月×12か月×10年間=1,800万円受け取れます。

なぜこの収入保障保険が人気があるかというと、次の3つの理由からです。

収入保障保険が人気な理由(1)保険料が安い

理由は、保険料が定期保険よりも安くなるからです。

定期保険と違って、加入年月が経つにつれてどんどん保障額が少なくなるので保険料はその分少なくなります。

収入保障保険が人気な理由(2)保障額が減るのは理に適っているから

保障額がどんどん少なくなるのに人気があるのか?というと、夫がすぐに亡くなった場合には、残された子供も小さいため大きい保障額が必要だけど、50歳でなくなった場合は子供も大きくなっているので保障が小さくても大丈夫。とのこと。

そう聞いたとき、わたしは定期保険よりも収入保障保険がいいかも?そう思いました。

収入保障保険が人気な理由(3)一度にもらうより定期的にもらった方が無駄遣いしにくいから

定期保険だと一度に何千万という大金が入ってきます。無駄遣いせず計画的に使うのは、(特に節約が苦手の人にとっては)難しい。

毎月定期的に一定額なら、それ以上使ってしまうこともないため受け取る側の心理的な負担もグッと低くなります。

収入保障保険で気になるリスク:保障額の減り方。

必要な死亡保障額を考えるときに、様々な要因を入れてFPさんは試算してくれます。

現在の生活費、学費、年金など。

そして、一番大きい保障が必要になるのが「今すぐなくなった場合」なので、その時に必要な保障額(例えば4,500万円)をベースにして試算し、結果、月15万円(25年)の収入保障保険がいいと導き出します。

一見、これで十分だと思うかもしれないのですが、実は一点だけ気になる点があります。

それは何かというと、「保障額の減り方」です。

というのも、「保障が減る」のは理にかなっているけど、「保障額の減り方」は実は理にかなってないのです。

収入保障保険の保障額の減り方は、常に一定だけど……

よくよく考えると、毎月もらえる15万円の中には、試算した「学費」「生活費」などが入っています。

そして、試算した学費の内訳は、「大学」部分がかなりの割合を占めると思います。

だけど、例えば子供が10歳で夫が亡くなったとすると、学費(大学)分の保障も前倒しで減ってしまっているんです。

毎月一定額だから。

そう考えると、理にかなった減り方というのは、学費だけ見ても小さい内は保障額の減り方が小さく、高校や大学でガツンと減る減り方なんです。

それなら、完全に同じにならなくても実際にかかるお金と似ています。

また、学費だけでなくて生活費も容赦なくUpしていきます。

子供が部活をすると、遠征費、ユニフォームや、お昼・飲み物代。おこづかいや被服費も増えるし、スマホや食費……。

中高生の子供を持つお母さん方が頭を抱えるのもよーく分かります。

一定期間(子供が高校・大学時代など)だけ、保障額を上積みできる収入保障保険もあるけど、そうすると支払う金額が増えるので、難しいところ。

そのため、保険に加入してすぐ亡くなれば余るぐらいの保障でも、子供が大学生の頃に亡くなると、保障額が足りないということになるリスクを抱えているのです。

さらに、収入保障保険の期間がなくなり、年金だけになった時に生活できるか?もきちんと考えないといけません。

収入保障保険のリスクを減らすために必要なこと。

収入保障保険に入る場合、リスクを減らすには計画的に貯蓄ができる家庭が利用するということだと思います。

決して「保険料が安いから収入保障保険がいい」じゃない。

というのも、子供が18歳の時まで夫が生きているということは、その分貯金ができているはず。それなら、保障が少なくなっても大丈夫

計画的に学費や老後のお金を貯めていれば、収入保障保険で減りすぎた分のお金を補うことができます。

決して安易に「子供が大きくなれば、保障が減っても大丈夫」ではないのです。なぜなら、子供は大きくなってからの方がお金がかかるから。

だからこそ、子供が中学生、高校生、大学生の節目の時に、収入保障保険で実際にいくら受け取れるのか、その保障で本当に充分なのか?を考えることが大事です。

(その時は、自分たちがどれぐらい貯蓄できるのかも合わせて考える。)

最初のスタートの段階はFPさんが確認してくれるけど、中学生、高校生、大学生の節目の時については、自分の体験上、FPさんはそこまで確認してくれないと思います。

そのため、自分で確認する必要があります。

また、自分が働く場合の収入も含めて考えるとき、自分が50代になって働こうと思っても、今よりも働きにくいことも頭の中に入れておいた方がいいと思います。

おまけ

収入保障保険って、よく考えてみると年を取ればとるほど死ぬ確率はわずかでも増えるのに、保障額はきっちり一定額減っていく。

……なんか、保険会社にとって都合がよさそうな保険?!

と思ったり思わなかったり(笑)

ではでは、保険選びの参考になったら幸いです。

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